音色で描くニセコの情景 ― ギタリスト 戎屋聖一郎が語る音楽と自然の魅力
ギターを横にして演奏する独創的なスタイルで、多くの人を魅了してきたラップ奏法ギタリスト・戎屋聖一郎氏。2018年よりスカイニセコで演奏を続け、その唯一無二の音色で多くのお客様の滞在を彩ってきました。
6月13日(土)より、スカイニセコ1階ロビーにて今夏の演奏がスタートします。夏季営業期間中、毎週土曜日(6月27日を除く)17時30分から1時間、館内にて心地よい音色をお楽しみいただけます。
今回は、「ギターを横にして弾く人」として活動する戎屋氏に、ラップ奏法との出会いや音楽への想い、そしてスカイニセコやニセコの自然から受けるインスピレーションについてお話を伺いました。
Q. ギターとの出会い、ギタリストとしての原点を教えてください。
A. ドラマーだったいとこの兄の影響で、小学5年生の頃にロックに興味を持ち、中学1年生の時にギターを借りたことがギターとの出会いでした。
当時はアコースティックギターよりもエレキギターに強く惹かれていて、大人になってから「アコースティック・ソロギター」というジャンルを知った後も、自分がソロギターを演奏したり、ましてやギターを横にして弾くようになるとは想像もしていませんでした。
転機となったのは、2006年11月にYouTubeでカナダのギタリスト、エリック・モングレインの「Air Tap!」という楽曲に出会ったことです。ギターを横にして演奏する独創的なスタイル(ラップ奏法)、そのサウンドや楽曲の世界観、そして演奏を楽しむ観客の幸せそうな表情に強く心を動かされ、涙が出るほど感動しました。
しばらくは動画を見ているだけでしたが、映像を何度も見返しながら練習を重ね、約1か月半で「Air Tap!」を演奏できるようになりました。
この経験が原点となり、「ギターを横にして弾く人」としての活動を始めました。
Q. ギタリストとして、これまでどのような活動をされてきましたか?
A. これまでテレビ出演や国内外でのライブ活動、音楽コンテストへの参加など、さまざまな経験を積んできました。
2015年にはイギリスで4週間のストリートライブを行い、2016年には札幌クロスロードライブで優勝。2017年には栄ミナミ音楽祭で優勝し、同年のサッポロ・シティ・ジャズ パークジャズライブコンテストではファイナリストに選出されました。
その後もコンサートやラジオ出演、ツアーサポートなど活動の幅を広げ、2023年にはShe is Legend全国ツアーのサポートギタリストを務めました。
ホテルでの演奏活動も長く続けており、スカイニセコでは2018年から定期演奏を行っています。
Q. ニセコの自然や景観からどのようなインスピレーションを受けましたか?
A. ニセコの自然の中でも、特に羊蹄山の雄大な姿にはいつも心が洗われるような気持ちになります。季節や天候によって表情が変わり、そのたびに「今日も頑張ろう」という前向きな気持ちをもらっています。
実際に、景色からインスピレーションを受けて楽曲が生まれることもあります。ニセコエリアにある人造湖「長沼」の風景をイメージして制作したオリジナル曲『aqua forest』もそのひとつです。
長沼は季節によってまったく異なる表情を見せてくれます。7〜8月は水量が豊富で、青空と湖面の青、周囲の木々の緑が美しいコントラストを描きます。一方、9〜10月になると水位が下がり、湖底の大きな岩が姿を現します。また、曇り空や霧に包まれた日は、まるで別世界に迷い込んだような幻想的な景色が広がります。
そうした自然の変化や美しさが、私の音楽づくりの大きな原動力になっています。
Q. スカイニセコで公演するにあたり、特に注目してほしいポイントは?
A. 演奏後、お客様から「お琴やピアノのようですね」「弦を叩くだけで音が出るんですね」「太鼓の音まで聞こえますね」といった感想をいただくことがあります。
ギターを横にして演奏する見た目のインパクトだけでなく、さまざまな音色や表現を生み出せることも大きな魅力だと思っています。
また、私が使用しているギターは木製ではなく、ネックやボディまですべてカーボン製です。オールブラックの独特な外観を持ち、木製ギターの温かみのある音色とは異なる、シャープで透明感のあるサウンドが特徴です。
さらに足元に並ぶエフェクターを駆使して、多彩なサウンドを作り出しています。オリジナル曲『aqua forest』の冒頭で聞こえる水の音も、そのひとつの表現です。
ギター演奏そのものはもちろん、楽器や機材に興味のある方にも楽しんでいただけると思います。
Q. 当日来場されるお客様へメッセージをお願いします
A. ニセコで過ごす旅の思い出を彩るような演奏をお届けしたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
ニセコの自然に魅了され、その風景や感動を音楽で表現する戎屋聖一郎氏。独創的な演奏スタイルから生まれる繊細で心地よい音色は、特別な旅のひとときを演出してくれます。
ニセコの自然に包まれながら過ごす時間が、豊かな音色とともにより思い出深いものとなりますように。
ご宿泊のお客様はもちろん、カフェやバーをご利用のお客様もぜひお気軽にお立ち寄りください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
【戎屋聖一郎 ギター演奏スケジュール】
開催期間:2026年6月13日(土)〜10月24日(土)※6月27日を除く毎週土曜日開催
開催時間:17:30〜18:30
開催場所:スカイニセコ 1Fロビー
最新のイベント情報は「イベント」よりご確認ください。
*演奏内容および開催日時は、予告なく変更または中止となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
Profile|戎屋 聖一郎(えびすや せいいちろう)
北海道江別市出身。「Visualling Acoustic」をコンセプトに活動するラップ奏法ギタリスト。ギターを膝の上に置いて演奏する「ラップ奏法」を独学で習得し、「ギターを横にして弾く人」として活動。国内外で演奏活動を行うほか、『札幌クロスロードライブ』『栄ミナミ音楽祭』での優勝など多数の実績を持つ。2018年よりスカイニセコでも演奏を重ね、多くのお客様に音楽を届けている。